アポ山

フィリピンの最高峰、マノボの聖地と呼ばれる

フィリピンの人たちからすれば、世界最高峰と思われていたアポ山、フィリピン人が初めてエベレストの登頂に成功し、アポ山が世界最高峰ではないと認めたがそれでもフィリピンの人たちの心に息づく最高峰の山、それがアポ山です。
アポ山の登山口はダナオ子ども図書館のあるキダパワンです。
世界中の登山家が訪れる場所であっても、極上で美しい大自然が残されている場所です。
うっそうと生い茂る原生林は、太古のままといったイメージで、これから厳しい登山が待ちうけているという事を強く感じさせます。

手つかずの大自然、世界でもこうした場所は年々減少しています。
大自然がそのままになっているところ、つまり人の手が加えられていないところだからこそ、現地ガイドが必須です。
複雑な狩猟道、けもの道が交錯している場所が多いので、この森を知らない人だけで登山すればたちまち迷ってしまいます。

活火山のため山頂は複雑な山を見せる

フィリピン人が崇拝する山、アポ山は活火山であり、下から眺めると日本の八ヶ岳を連想させるイメージです。
しかし実は7つの岩峰が取り巻いている複雑な作りしていて、まさしくガイド無くしては登ってくることができない山という事を感じさせます。

岩峰それぞれに独自のピークが形成されていて、そこにはいくつもの噴火口があります。
こうした噴火口を見ると活火山であることを認識させますが、頂上に到着すると、眼下にはダバオの街、さらにジェネラルサントスの山まで遠くに見ることができるという絶景です。

山頂付近まで来ると野生のブルーベリーが群生し、この山に暮らす生き物たちに恩恵を与えている山なのだという事も痛感させます。
野生のブルーベリーの実は非常に大きく、日本ではまずお目にかかれないほど極上のブルーベリーです。

噴火口は神秘そのもの、地球の息吹を感じます

活火山として命をたぎらせているアポ山、その頂上に行くと、神がかり的な景色を堪能できます。
また噴火口は至るところから煙が立ち上り、硫黄の香りがつんと鼻を刺します。
噴火口で思わず感動の声をあげたくなりますが、現地の人は声をあげてはならないといいます。
ここには妖精が暮らしていると信じられていて、大きな声をあげると妖精が気づき、向こうの世界に引っ張っていくというのです。

宿泊は山頂のカルデラの泊り場を利用します。
ガイドさんがマノボ伝統の現地料理をふるまってくれます。
登山をする外国人たちは皆、装備をしっかり整えて登りますが、現地のガイドさんたちは裸足、ゴムぞうりで登っていきます。
同じ時代に生きてきた同じ人類と思えないほど、彼らはたくましく、ガイドさんたちとのふれあいもまた、このアポ山の登山の素晴らしいところでしょう。