マラカニアン宮殿

故マルコス大統領の追放劇の舞台となった宮殿

私達日本人にとってはマラカニアン宮殿というと故マルコス大統領が追放される際、その舞台となった宮殿として記憶に残っています。
マラカニアン宮殿はフィリピン大統領官邸であり、フィピリンの歴史を見守ってきた場所でもあります。
この宮殿はスペイン人の貴族が夏の住まいとして1750年、建築されたもので1898年まではスペイン政府のフィリピン総督別宅として利用されてきました。

また米西戦争に勝利したアメリカにとっても、フィリピンを植民地として支配する中、総督官邸として使用したもので、この際、増築もされています。
1935年にはアメリカの下でフィリピン独立のためのフィリピン・コモンウェルス政府が設立されますが、その初代の大統領となったマニュエル・ケソンが入居した場所であり、それ以降、ずっとフィリピン大統領官邸として、現在に至ります。

故マルコス大統領とイメルダ婦人の贅沢三昧が明らかに

故マルコス氏がフィリピン大統領になったのは1986年2月です。
フィリピン国民の生活が困窮している時も、贅沢三昧を繰り返してきたマルコス夫婦でしたが、ついに宮殿から去らなくてはならなくなり、宮殿を去ってすぐに撮影された宮殿内はカメラに納められ全世界に発信されました。
絶対に入る事が許されなかった宮殿内に一般市民が乗りこみ、塀を超えていく映像は、かなりショッキングな物であったし、フィリピン国民の怒りがダイレクトに伝わってきました。

イメルダ婦人の数えきれないほどの靴が収容されていた靴の部屋、さらに贅を尽くしたドレスがずらりと並ぶ衣裳部屋の映像は、お金を湯水のごとく使っていた賄賂生活を明らかにするもので、フィリピン国民は怒りを新たにしたのです。
マルコス一族はハワイに亡命、そしてアキノ新政権が発足、私たちはこのマラカニアン宮殿で起きたことをオンタイムで見ることが出来ました。

マラカニアン宮殿は見学できる

月曜日から水曜日まではガイド付きツアーがあり、200ペソという入場料で見学できます。
木曜日、金曜日は自由見学となり、20ペソで見学できます。
マラカニアン宮殿はフィリピン大統領の暮らす場所でもあるので、服装は半そでよりも長い上衣、下は膝が隠れるもの、さらにサンダルはNGという事です。

カメラやビデオ、煙草、ライター、バッグ、帽子などが持ち込めません。
財布のみ、持っていくことができ、6歳未満のお子さんに関しても入場できないので、注意が必要です。

アキノ大統領の時代から博物館として一般公開されるようになったこのマラカニアン宮殿は、歴史的舞台となった宮殿です。
その歴史が動いた場所を今、見学できるという事はとてもいい経験になるでしょう。